電子上の空論

しがない専門紙の記者(新米)が、勝手な空論を語るブログです。

漫画の読み方論(基本編) -漫画は日本が誇るべき創作物だ-

https://twitter.com/mangakato/status/793907560059240448

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引用:かとうひろし氏 

かとうひろし (@mangakato) | Twitterより

「漫画は本ではないので読書に入りません」

専門学校時代のゼミでは、教授から「普段読書をしていますか?」という問いに「漫画を読んでいます」と答えたら「漫画は本ではないので読書に入りません」とバッサリ切られたそうだ。(俺はそのゼミにはいなかったのでクラスメートが)

他にも、ドラえもんクレヨンしんちゃんは教育に悪いため子どもに見せていないことを自慢げに語る高校時代の学校の先生や、そもそも趣味は勉強の妨げになるので完全遮断している親だとか……考えられない悪行を自慢気に行い発言している方々は少なくない。

 一度はそういう体験・遭遇・人聞きをしたことはないだろうか。

 その原因は漫画の基本的な読み方から知らないのではないか

その方々は漫画の基本的な読み方から知らないのではないか。想像力・独創力等の文学的観点で小説や映画等に劣っていると思い違いをしているのではないか……俺はそう考えた。文化には上も下もないので、どちらが勝っているとかは置いて、漫画を読む上で最低限意識すべき基本を(個人的に)述べさせていただこうと思う。

 漫画でしか表現できない点は『コマ』に集約されている

漫画を読むにおいて、ここさえ意識していれば景色が変わるくらい漫画を楽しむことができる点が存在する。それは『コマ』である。当然だと思う方が大多数を占めるだろう。だが、コマは漫画における生命であると意識している人となるとグッと人数は減るのではないだろうか。

漫画の基本原理は『時間・動静・誇張』

力及ばずながら自分で図解等ができないため、上記にかとうひろし氏のコマ割りの基礎を引用させていただいた。とても分かりやすいためおすすめである。

さて、本題に移ろう。漫画を描くにせよ読むにせよ、まず意識しなければならない基本原理は『時間・動静・誇張』三種の神器である。(同人誌の場合は全然変わってくる。あくまでも漫画をストーリー漫画として読む場合)

  1. 時間=これはまさに上記の引用通りだが、漫画とはコマの連続によって生まれている。そのため、コマの進め方に沿って時間を進めていくことが要求される。そこがぐちゃぐちゃになると、いわゆる5H1W(いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How))が崩壊し、それこそ読み物ではなくなってしまう。
  2. 動静=ただ、時間が進んでいるだけだと物語に迫力が出ない。そこで、動静をつけることにより漫画にメリハリをつける。漫画はコマの中で、ものすごい勢いで動きをつけることも、逆にものすごく静かに時間を止めることも可能だ。これは、小説・アニメ・映画等の媒体では多大な試行錯誤が必要となり、ひとつの差別化が図れる点である。
  3. 誇張=時間を進め、動きにメリハリもつけた。しかし、それだけでは漫画として非日常を描いたことにならない。現実を生きる生物も時間は絶えず進んでいるし、走ることも止まることもできるからだ。そこで、現実にはできない漫画的誇張表現(目が飛び出したり、ギャグマンガ等だと死んだはずなのに次のコマにしれっと登場していたり)で魅せることによって、読者を非日常の世界に誘う。
美しい流れが描かれた誇るべき創作物

この三種の神器を漫画に理解のない方々が理解してくだされば、漫画は美しい流れが描かれた誇るべき創作物だと感じてくれるのではないだろうか。